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妊婦健診・4Dエコー

はじめに

幸せな妊娠生活と、より良い出産のために、当院ではスタッフ全員がママと赤ちゃんを親身にサポートしています。妊娠では心身に大きな変化が生じます。そうした変化について事前にしっかり理解することが、妊娠期間を楽しく健やかに過ごすために役立ちます。丁寧で分かりやすいご説明を心掛けていますので、どんな些細なことでもお気軽にご質問ください。

母子手帳について

母子手帳(母子健康手帳)は、妊娠から就学前までの母子の健康状態を記録するものです。妊娠の経過、出生後のお子様の発育と発達や予防接種などの情報が集約される大切な1冊です。
医師から出産予定日を知らせてもらってからであれば、保健センター、住民票のある市区町村の役所や出張所などで母子手帳の交付を受けられます。その際には、妊婦健診の補助券になる妊婦健康診査受診票も一緒に渡されます。

妊婦健診について

妊婦さんと赤ちゃんの健康状態を調べるために行う健康診断で、妊娠中に定期的に行われます。ママや赤ちゃんに病気や問題がないかを調べ、より良い出産のために有効な対策をとることができます。また、妊娠・出産・育児に関して医師や助産師に相談でき、安心して妊娠期間を過ごすためにも有効です。
妊婦健診の頻度は最初4週間ごとですが、妊娠週数が進むと回数が増えていき、出産が近くなる36週以降には毎週の受診となります。なお、これは基本的なペースの回数であり、ママや赤ちゃんの状態によっては健診の頻度が増えることがあります。

ベーシックな妊婦健診の回数

~24週 4週間に1度
24~35週 2週間に1度
36週~ 1週間に1度

4Dエコー検査導入

当院では、超音波(エコー)検査機器である4Dエコー検査を導入しています。
4Dは、縦軸・横軸・奥行き・時間という4次元のことで、お腹の中の赤ちゃんが立体的で、直接目で見るような動画として観察でき、動く様子をリアルタイムに確認できます。手足の動き、指しゃぶりなどの動作、まばたきやあくびなどの表情も、タイミングが合えば見ることができます。赤ちゃんの向きによっては全く見えないこともありますので、ご了承ください。

2D・3D・4Dの違い

2Dエコー:平面画像

一般的な超音波(エコー)検査は2Dで行われており、縦軸と横軸の2次元での観察となります。4Dで得られる奥行きや動きはありませんが、サイズや長さなどのチェックには有効です。

3Dエコー:立体画像

奥行きがあり立体的な画像を得られますが、瞬間の画像のみで4Dのような動きはありません。

4Dエコー:立体画像の動画

縦軸・横軸・奥行き・時間の4次元で、リアルタイムの様子を立体的な動画で確認できます。

妊婦健診の検査内容

妊娠初期(~15週まで)

  • 定期検査
  • 子宮頸がん検査(細胞診)
  • 血液検査(血液型や貧血検査、不規則抗体検査、B型肝炎ウイルス抗原検査、C型肝炎ウイルス抗体検査、梅毒血清反応、風疹ウイルス抗体検査、HIVスクリーニング検査、HTLV-1抗体検査)

妊娠中期(16~27週)

  • 定期検査
  • 性器クラミジア検査
  • おりもの検査
  • 胎児スクリーニング検査
  • 血液検査(貧血・血糖検査)
  • 経腟超音波検査(胎盤・頚管長を測定)

妊娠後期(28週~32週まで)

  • 定期検査

※当院での妊婦健診は32週頃までですので、それ以降は分娩先で行っていただきます。

妊婦健診の重要なポイント

合併症の早期発見

妊娠では身体の調子が大きく変化し、普段健康だった方でも妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症をはじめ、様々な疾患を発症する可能性があります。定期的に妊婦健診を受けることで病気の早期発見や有効な予防が可能になり、適切な対策をとることでママや赤ちゃんに深刻な影響が及ばないようにするために役立ちます。

妊婦健診の費用の目安(税込)

  自己負担 詳細
妊娠初期初診 8,800円 経腟エコー、初診料込
土日休日加算 1,800円